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2007年8月

2007/08/27

ヴァーモント・レポート~あとがき

だらだらと長くなってしまったのでとりあえず終わります。
気が向いたらまたちらほらと書くかもしれません。
帰国から二週間ほど経ちました。
あれからまだ二週間しか経ってないのか,という感じ。
何だか遠い昔のようです。
楽しいことばかりじゃないけど,行ってよかった。
何事も経験ですね。
時差ぼけもすっかり治って,東京の蒸し暑さにも慣れてきて,
もうすっかり元通りの生活です。
明日から涼しくなるらしい。
でもせっかくの皆既月食も,曇天らしい。
先日久々に研究室の屋上から夕焼けを眺めました。
住めば都とはよく言ったもので(というか実際に都に住んでる
わけですが),非日常へトリップしなくてもキラリな瞬間(尊敬
する先輩のお言葉です)は溢れているものです。
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2007/08/26

ヴァーモント・レポート~帰郷編

長くなってしまったのでそろそろ打ち切ろうかと思います。
学会最終日は午前中のセッションのみです。
最後のコーヒーブレークでは仲良くなった人たちを順に回って
お礼を言いながら別れを惜しみました。
いつもそうなんですけど,せっかく打ち解け始めた頃にはもう
別れのときなんですよね。
でも近い分野の人たちなのでいずれまたどこかで会うことも
あるでしょう。

正午に学会は終了し,ボストンへのチャーターバスは時間に
厳しいらしく,慌しく出発です。
最後に紙袋に入った弁当が配られました。
サンドイッチとポテトチップスにクッキーとプラム,それから
ミネラルウォーターです。
日本人の感覚だと食事というよりおやつですね。
飲み物は水なんかよりジュースの方が嬉しいんですけど,
何しろ水よりコーラの方が安い国ですからね。
高級飲料,ということで我慢。

ここでも肉食か菜食か選べました。
サンドイッチの中身が違うようです。
迷わず肉食を選びました。
日本だとあまり馴染みがないですけど,不特定多数の人が
集まるときの食事ではベジタリアンに配慮することがしばしば
あるようです。
いろんな民族・宗教の人たちがいますし。
そういえばデンマークから来ていた人で,宗教上の理由で
海産物は一切食べられないという人がいました。

夕方,空港近くのホテルに無事チェックインしたら,残り少ない
滞在時間を満喫すべくボストンの街に繰り出しました。
MIT博物館を見学した後,クインシーマーケットに行きました。
昼食がサンドイッチとポテトチップスではさすがに腹が減って
しまって,早めの夕食を,と思ってマーケット内を物色。
アジア系の焼きそば風の料理に惹かれましたが,海外では
一度も食べたことのない寿司に挑戦してみました。
と言っても寿司らしい寿司はマグロかサーモンぐらいしか
ありません。
迷わずマグロ。
でも二貫で500円もするんですよ。
しかも何もかも大きなアメリカにおいてなぜかこの寿司だけは
日本サイズ,,,にしても小さめ。
味は,,,スーパーにおいてある寿司と同じですね。
うむむ,これはいくらなんでも質の割りに高すぎる。

翌朝8時半出発という無茶なフライトなので早起きして空港に
行きました。
保安検査で混雑しているだろうと思ってかなり早めに着きました。
なのに飛行機が一時間も遅れました。
しかも空港が寒い!
長袖の服はスーツケースにしまって預けてしまったのでどうにも
寒さをしのげません。
周りを見るとみんな長袖。
おかしいだろ!
真夏にみんな長袖!
そんなに寒いなら冷房切れよ!
全く,アメリカという国のよく分からない点です。
こんな生活態度じゃ京都議定書なんてそりゃ到底無理ってもん
でしょう。
不都合な真実だとか言って地球規模の危機を考える前にまずは
身近な矛盾を考えるべきでしょう。

ニューヨークで乗り換えてまた憂鬱なフライトです。
しかも目ぼしい映画は行きのフライトですでに見てしまったので
退屈極まりない。
こう見えて繊細なので飛行機ではなかなか寝られないんです。
一応寝ようとは試みるんですが,座ったまま寝るというのが
なかなかできない。
ビジネスクラスに乗ってみたいものです。
あのシートはとっても快適そうです。
実際に乗った人の話ではやはり全然違うらしい。
マイルをためていつかはきっと。。。

お盆前の成田は思ったほどは混雑してませんでしたが,成田
エクスプレスが満席で,初めて立ち席に乗りました。
「立ち席」って何だかそんなスペースがあるようなネーミング
ですけど,単純に通路とか空いてる場所に立ってるだけです。
しかも途中からすこぶる気分が悪くなって(どうも飛行機の中で
コーヒーを飲みすぎたらしい)ずっとビニール袋を握り締めて
いました。
辛うじてリバースはしませんでしたけど,やばかった。

新宿で降りる予定だったんですけど,東京駅で大半の人が
降りた後に車掌さんが切符の確認に来て,そのときに,
「自分はもう戻ってきませんので」
と言うのです。
「えっ,座ってもいいんですか?」
と聞くと,
「『座ってもいい』とは言えないけど,,,」
と笑いながら去っていきました。
つまり黙認してくれるってことです。
何だか心が和みました。

渋谷に着いたときに隣にいた外国人のお姉さんが
「シンジュク?」
と言うのでシンジュクは次の駅だと教えて一緒に降りました。
何と彼女は甲府に行くそうです。渋いなあ。
甲斐を愛する人に悪い人はいません。
ホームの場所を教えてあげて,家路に着きました。
翌日は岡山へのフライト。
それから再び東京に戻ってきて今に至ります。
長く実験の手を止めてしまったせいか,少したるんでいます。
アメリカでいい刺激を受けてきたので,気を引き締めて実験に
臨みたいと思います。

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2007/08/25

ヴァーモント・レポート~学会本編

遊びに行ったと思われては困るのでアカデミックな内容も少々
書いときましょうか。
発表には口頭とポスターの二種類があるわけですが,今回は
オーガナイザーに招待された人だけが口頭発表で,私のように
自分から申し込んだ人はポスター発表です。
でも,ちらほら書きましたけどこのポスターセッションというのは
何となく皆だらけていて,半ば息抜きの時間になってしまって
いました。
まあこの過密スケジュールじゃ無理もありませんけど。
そういう事情もあり,あまりたくさんの人に話を聞いてもらうことが
できませんでした。
自分自身も途中抜け出してハイキングに行ったりしてたし(どうせ
会場にほとんど人がいなかったので)。

でもせっかくの成果をなるべく多くの人に聞いてもらいたいじゃない
ですか。
なので時々勧誘して話を聞いてもらっていました。
そんな折,この業界の大物がちょうどすぐ近くにいたので自分の
ポスターの前に引っ張ってきて半ば無理矢理に話をしました。
彼は口頭発表のときにぼそぼそ喋るので非常に英語が聞き取り
辛いことで有名ですが(ネイティブの人でも聞き取れないらしい),
近くで話せば意外と普通に話せました。
さすがは大物で,なかなか有意義な話ができたと思います。
もう少し物理っぽい分野の人がたくさん来ていればもっと楽しい
議論ができたと思うんですけど,まあしょうがないですね。

そうそう,時差ぼけ君の写真をポスターの下にひっそりと貼って
たんです。英語名はJet Lag Boyです。
その名前を見たあるイギリス人研究者の一言。
「本当はスーパーマンのような実力があるのに何だか力を発揮
できていない印象」
はあ,なるほど。
間抜けなイメージはちゃんと伝わったみたいです。
ちょっと間の抜けたキャラに愛着を抱く日本人の国民性(とまで
言っていいのかしら,判官贔屓のようなもの)まではさすがに
伝わってないでしょうね。
Jetlagboy

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2007/08/23

ヴァーモント・レポート~食事編

学会期間中はヴァーモントアカデミーに軟禁状態です。
学内の宿舎に泊まり,食事は学内の食堂にて。
参加費に食費も含まれているのでアルコール以外は全て無料。
ブッフェスタイルで好きなものを好きなだけとって好きなテーブルに
座って食べます。
メニューは毎回違うし,味もけっこううまい。
そんなわけで食事情は快適なものでした。
ベジタリアン向けのメニューもちゃんと用意されているのですが,
好きなものを取れと言われるとやはり肉食に傾いてしまいます。
しかも好きなだけ食べれる。
うむむ,,,こんな生活を毎日続けてると健康上かなりやばい
でしょうな。
でも一週間だけだし過密スケジュールの合間の安らぎの時なので
遠慮なく食べました。

ある日のメニューに「ストロベリースープ」なるものがありました。
ピンク色のどろどろした液体です。
手がふさがっていたのでとりあえずスルーして席に着きました。
するとたまたま同じテーブルに座った友達(アメリカ在住中国人)が
ストロベリースープを食べてて,しかもおかわりしてました。
聞くとアメリカではメジャーな食べ物だそうです。
「そんなにうまいのか?」と聞くと強く勧めてくるので,取りに行って
飲んでみました。
味は,,,イチゴミルクですね。
デザートとして飲めばうまいんですけどこれを「スープ」と呼んで
食事として飲むことには抵抗があります。
そういえば寿司の話題になったときに彼らがワサビのことをグリーン
ソースと呼ぶことにも驚きました。「ソース」じゃないだろ!
ちょっとしたカルチャーショックですね。

ある日,あちらで知り合った日本人の方(彼はボストンからレンタカー
を借りて来ていました)にちょっとドライブに行かないかと誘われ,
近くの湖まで行きました。
途中,ゴルフクラブのカフェに立ち寄りアイスを食べました。
そこのおばちゃんがサービス精神旺盛なのか,びっくりするぐらい強く
コーンの中にアイスを詰めるんです。
スプーンで力の限り押し込む感じ。
何もそこまでしなくても,,,と思っている間にやっちゃいました。
パキッと無残に砕けるコーン。
店の奥にいたおじちゃんに「あなた,これあげるわ」と渡して作り直し。
何だかかわいいおばちゃんでした。
ちなみにアイスをもらった店のおじちゃんには「おまえらのおかげで
アイスをもらえた」とお礼を言われました。

最終日の夜のメニューはあらかじめ予告がありました。
そう,ロブスター祭です。
食堂に来ると,いつもと違って真っ赤なテーブルクロス。
期待が高まります。
見るとロブスターはあくまでロブスターで,それとは別にいつも通りの
メニューがあるようです。
とりあえずステーキを取って,さらに茹でたてロブスターを一人一匹!
なかなかの迫力です。
カニのように殻を割りながらむさぼります。
でも味はけっこう癖があります。
個人的な感想としてはカニのほうがはるかにうまい。
独特の臭みが苦手です。
ザリガニを食ってるような気分。食ったことないけど。
とにかく,滞在中の食事には大変満足しました。
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2007/08/18

ヴァーモント・レポート~炎の友情編

学会が始まった当初はとても落ち込んでいました。
全く英語が聞き取れないからです。
英会話力のみならず,彼らの独特のノリもうまくつかめません。
適当に知らない人に話しかけてみてもなかなかうまく馴染めないので
次第に引っ込み思案の引きこもりになりつつありました。
日本の研究者も思ったよりたくさん来ていたのですが,彼らはたいてい
日本人同士で集まってリトル・トーキョーを形成していました。
その中に入っているととても気が楽なので最初のうちはリトル・トーキョー
の中に逃げ込んでいました。
でも,それではいけない,と思いました。
そこでなるべく居心地のいいリトル・トーキョーを離れるように心がけ
ました。
英語力もなくノリもつかめない私にとって並大抵の労力ではうまくいき
ませんが,奮闘するうちにできたたくさんの友達に随分と助けられて
苦しみながらもとても楽しめました。
その中でも特に重要な出会いをいくつか紹介します。

アメリカン・トーマスさん
初日の深夜,あまりに星空がきれいだったので,一人で芝生で写真を
撮っていました(きれいな星空を期待してもちろん三脚持参)。
すると芝生の向こうから懐中電灯を持った警備員が!
やばい,怒られる,と思ってビビッていると,
「いや別にかまわんよ,おまえは写真を撮ってるだけだろ」
と言いながら,
「ここは明るすぎる。もっといい場所に連れてってやる」
と,野球場の方へと導かれました。
どうやら彼も写真好きらしく,「星は一回しか撮ったことない」と言ったら
「レンズは何ミリだ?」とか「デジタルか?ISOはいくらだ?」などと質問
攻めに会い,それからこと細かく撮り方を教えてくれました。
小柄で目がくりくりしていてイギリス人の写真の師匠にそっくりでした。
散々喋った後,
「俺は仕事に戻らないといけない」
と言い残して去っていきました。
翌日以降も何度かキャンパス内で会って話をしました。

ヨコヅナ
以前神戸であった国際会議で知り合った研究者がいます。
私の4倍ぐらいの体重はあろうかというダニエラ。
彼女がダイエットコーラを飲んでいるのには驚きました。
でもその後に大量のアイスクリームを食べていて,「やっぱりな」と
一安心。久々の再会で少し話しました。
もちろんダイエット云々ではなく真面目な研究の話。
残念ながらダニエラは学会の途中で帰ってしまったのですが,多分
また何かの学会で会うことになります。

南米か!
アメリカって多分どこに行ってもそうなんですけど冷房効きすぎです。
ボストンのホテルなんてデフォルトの設定が20℃でしたから。
学会会場も寒くて,防寒用に持って行っていたジャージを着てました。
するとある時,知らない人から
「スペイン語話せるの?」
と聞かれました。
「まさか!」とびっくりしながらもしばらく話していて気づきました。
そう,私の着ていたジャージがサッカーのペルー代表のものだったん
です。背中に大きく「PERU」と書かれてました。
どうやらペルー人だと思われたらしくて,ペルーとは縁もゆかりもない
日本人であることを教えておきました。
ちなみに彼はチリ人。名はアントニオ。
心の中でロナウジーニョと呼んでいました。

アジアン・ビューティー
参加者の中には中国人がけっこう目立ちました。
彼らの大半は現在アメリカの大学で研究している人たちでした。
特に仲良くなったのがコーネル大学のヘキシン。
コーネル大学で哺乳類の精子の研究,,,そう,隣の研究室にいた
先輩と同じです。
一応聞いてみましたがその先輩のことは知らないみたい。
でも私がコーネルに行ったことがあるというとけっこう話が盛り上がって
しかもヘキシンを通じてさらにたくさんの人と仲良くなりました。
学会終了後真っ先にメールをくれたのも彼女です。

西海岸より
食事はすべてブッフェスタイルで,好きなものを好きなだけ皿にとって
好きなテーブルに座って食べます。
だから毎食懇親会のような雰囲気です。
ある朝,一人でテーブルに座っていたらたまたま同席した人が
「そのTシャツのロゴは何て意味?」
と話しかけてきて仲良くなりました。
彼の名はサニー。
なんとサンフランシスコから研究室の皆で乗り合わせて車で来たらしい。
車で大陸横断してこのハードな学会に参加するとはタフな人たちです。
サニーを通じて彼の研究室の人たちと仲良くなりました。
ある日,「一緒にハイキングに行かないか?」と誘われたので,ポスター
セッションをサボって(その時間は暗黙のサボりタイムで会場には人気が
なくなっていました)彼らと一緒に車ででかけました。
オープンカーでぶっ飛ばして,なかなか気持ちがいい。
山の中を一時間ほど歩いて,ダム湖で水遊び。
急な夕立も逆に楽しい。
最高の現実逃避でした。

人探し
会場である人を探していました。
後半のポスターセッションでようやく見つけて,仕事の話を聞くと同時に
ちょっとした雑談をしました。
彼女はキャロライン。
実は去年研究室の先輩がウッズホール臨海実験所で行われる有名な
実習に参加したときに知り合った研究者で,話を聞いてくるように頼まれて
いました。
とても気さくで話しやすい人でした。
ポスターセッションはけっこう皆だらけたムードだったのですが,彼女は
パソコン片手に熱弁をふるってました。
とても興味深かったのは,彼女の発見は実は私も独立に発見していた
現象でした。
私にとってその現象は邪魔なものだったのですが,キャロラインはその
現象自体に強い関心を持ったようです。
そのことを話したらとても興味深そうにしていました。

長くなってすみません。
ここに紹介したのは貴重な出会いのほんの一部です。
リトル・トーキョーに引きこもっていたら見逃していた大事な出会い。
どんなに自信がなくても大切なのは行動することです。
見逃すぐらいなら豪快に空振りしたほうがいい。
行動しない限りは何も始まりませんから。
関連した写真をいくつか紹介します。
北の空,夏の大三角を横切る天の川,湖への逃避行。
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2007/08/16

ヴァーモント・レポート~アプローチ編

学会会場はヴァーモント・アカデミーです。
日本風に言うとヴァーモント学園かしら?
大学だと思っていましたが,現地で聞いた話によると高校だそうです。
しかも大金持ちの通うセレブな高校なんだとか。
ヴァーモント・アカデミーまではボストンのローガン国際空港からチャーター
バスが出るとのことで,それを予約してました。
なので学会の前日にボストン入りするというスケジュールでした。
集中講義の関係でボスは別の空港から行くことになり,行きも帰りも単独
行動です。
意外にも日本からボストンへの直行便はなく,いくつかルートがありますが
今回はシカゴ経由で行きました。
しかし初っ端からトラブル続き。やれやれ。

8月3日の朝,成田エクスプレスの中で先輩から激励のメールを
受け取りました。
それほどナーバスになっていたわけでもありませんが,何だか嬉しい
ものです。
こういう心遣いのできる人っていいですよね。
そして出発。
我らが日本航空様なので特にトラブルもなくシカゴに着きました。
隣の席のシンディーローパーみたいなファンキーなお姉ちゃんも見た目は
怖いけど実際にはとてもいい人でした。

さて,シカゴで乗り換えです。
入国審査でもれなくイライラして(あの長蛇の列と審査官のやる気のなさは
どうにかならんものかね)乗り継ぎの搭乗口を探します。
電光掲示板を見て困惑。
手持ちのチケット引換券に書かれている便名・出発時刻と掲示板に表示
されている便名・出発時刻が異なるのです。
便名と出発時刻と,どっちを信じていいのやら。
その辺の係員に尋ねましたがどうやら便名の方を優先するようです。
つまりチケットに書かれた出発時刻は間違い。なんていい加減な。
不安なのでその後も別の人に二回も聞きました。
アメリカン航空だったのですが,日本人のスタッフがいるのを発見して,
最終的にその人に聞いてようやく一安心です。

シカゴからは二時間ほどでボストンへ到着。
空港に隣接するパリスホテル,ではなくヒルトンホテルを予約していたので
早速シャトルバスを呼ぶことにしました。
が,しかし!
「この電話は現在使われておりません」的な自動アナウンス。
ホテルは旅行会社を通じて予約していて,電話番号の控えもそのときに
もらったものです。
飛行機のチケットに引き続き,またもや間違い発覚です。
これには困った。
とりあえずその紙に書かれていた,旅行会社のアメリカでの連絡先にかけて
みます。
日本人スタッフが対応してくれたのですが,ニューヨーク支社なのでボストンの
ことはよくわからん,と言われました。
それでも,ちょっと待っといてくれ,と言われて携帯電話の番号を教えて
しばらく待ちました。とても長く感じました。
そして別の人(たぶんもう少し仕事のできる先輩か上司)から電話がかかって
きて,シャトルバスを手配しておいた,とのことでした。
それでようやく無事にホテルにチェックイン。
受付で正しいホテルの電話番号が書かれたカードをもらいました。

時はすでに夕方。
でもせっかくなのでボストンの街に繰り出します。
事前に買ったガイドブックではボストンの地下鉄では「トークン」と呼ばれる
メダルのようなものを買って自動改札機に投入して切符代わりに使うのだと
書いてありました。
それで自動券売機の前に立ってみたのですがそれらしきボタンがありません。
駅員さんに聞いてみたところ,今はもうトークンは使われていないそうです。
チャーリーカードという磁気カードを代わりに使っているそうです。
やれやれ,また間違いですよ。
ものすごくメジャーな(多分知名度No.1)ガイドブックなんですけどね。はあ。

諸々のトラブルのせいですっかり予定が狂いました。
MIT博物館に行こうと思っていたのですが,閉館時間に間に合いそうにないので
断念。とりあえずハーバード大に向かいました。
ハーバード大の生協でお土産に大学グッズをいくらか買って,帰りにMITの生協
も冷やかそうかと思ったんですけど何だかもうとても疲れていたのでホテルに
戻って寝ることにしました。

翌日,ぜひとも行きたかったハーバード大学自然史博物館にある,グラス
ミュージアムに行きました。
かつてあるガラス職人の親子が植物の標本を残すためにそれらを全部ガラスで
再現して作ったのだそうです。
作る前にはちゃんと入念にスケッチしてから作った(そのスケッチも展示されて
いました)とあって,さすが,細部まで緻密に再現されています。
これが全部ガラスでできているだなんて信じられます?
言われなきゃ(言われても?)まさかこれがガラスだなんて思いませんよね。
個人的には根っこの造形がものすごく好きです。土臭い感じが特に。
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その後,再開発地区であるバックベイに向かい,大好きな高層ビルの写真を
撮りました。
そして念願のバーガーキングで食事。
国内外を問わず道を聞かれやすい体質の私ですが,今回ももれなく聞かれました。
陽気な中国人の若者に目の前のビルを指して「みんなあのビルの写真を撮ってる
けどあれは何だ?」と聞かれました。
あれはジョンハンコックタワーだと教えてあげました。
ガラスの壁面にトリニティー教会が映りこむ姿がきれいです。
後で知ったのですが,実はちょうどこのときトリニティー教会の中には同じ学会に
参加していた別の研究室の先生がいたそうです。すごいニアミス!
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昼過ぎに空港に戻り,チャーターバスの乗り場に向かいました。
バスを待っている間,ある日本人研究者と知り合いました。
ポスドクとしてボストンに住んでいるそうです。
この後の学会期間中においてこの出会いは実は重要なものとなりました。
まあそんなわけで無事ヴァーモント・アカデミーに到着。
いやしかし広い!
宿舎は大草原の小さな家,という感じです。
無駄に広い芝生を取り囲むようにいろいろな建物があります。
何かをするためのものではなく,ただ,芝生。
アメリカですね。
二人で一部屋。ルームメートは気さくなスウェーデン人でした。
学会の幕開けです。
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2007/08/11

ヴァーモント・レポート~まえがき

ただいまアメリカから帰りました。
あちらで更新したかったのですができませんでした。
理由の大半は「多忙だったから」です。
何しろ毎日朝9時から夜の12時まで予定がぎっしり詰まった殺人的
スケジュールです。
参加者はみんな疲れきっていました。
驚異的な集中力を持つボスがセミナー中に寝ているのを初めて目撃
しました。かなりレアな現象です。

結論から言うと,参加してよかった。
得るものは大きかった。
でも終始楽しかったわけではありません。
むしろ辛いこと,苦しいことの方が多かった。
主に自分の英会話力の低さが原因です。
とくに序盤は本当に辛かった。
泣きたくなったり逃げ帰りたくなったりしました。
でも泣きませんでした。
逃げ帰りませんでした。
心底へこんだ後は何だかもう開き直って立ち向かいました。
そうすると次第に友達も増えました。
たくさんの素晴らしい出会いがあり,それだけでも参加してよかったと
思えます。
辛かったことや苦しかったこと,楽しかったことや,今となっては笑える
ハプニングなど,書きたいことは盛りだくさん。
これから時間を見つけて少しずつ書いていこうかと思います。
ところで今は朝?夜?
時差ぼけのまま,明日は岡山へのフライトです。

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2007/08/01

時差ぼけ先生アメリカ行き

いよいよアメリカに行きます。
今回の研究のために開発した「時差ぼけ君」が完成したのはつい
二ヶ月ほど前のことなんですね。
「時差ぼけ君」の完成以降も長く険しい道のりでした。
特にこの一ヶ月ほどは大変でした。
しかしポスターも何とか完成して一安心。
まあポスター発表だからまだ余裕もあるというものです。
口頭発表だったら今頃やばいことになってるでしょうね。
先日のゼミ旅行でぶっつけ本番で英語で発表練習してみましたが,
まあまあ通じていたようなので何とかなるでしょう。
ポスターならじっくり話し込めるし。

そんなわけでアカデミックには準備完了!
そこではっと気づきます。
旅の準備が全くできてない!
さあ大変。
とりあえずパスポートを準備,,,のはずが見当たらない!
焦りました。
まさかまさかの,研究室の机の引き出し奥に眠ってました。
なぜパスポートがこんなところに??

渋谷に行って米ドルに両替してきました。
そのちょっと後に証券会社勤務の友達が久々に研究室に遊びに来て
今まさにドル安ムード到来だということを知ってがっかり。
ギリギリまで待って空港で両替すればよかった。。。

そうそう,ポスターを収納するための筒(?)がまだありません。
かさばるのでいつもA4にプリントしたのを持っていくのですが,ボスの
勧めで今回は初めてA0の特大ポスターを作ったのです。
筒(?)を買いに行かねばなりません。

生協の緑の窓口(どこの大学にもあるものだと思っていましたがこれは
割りと特殊であるらしいことを最近知りました)で閉店間際に慌てて
成田エクスプレスの切符を買いました。
自分のケイタイは海外で使えないことを知ったのでレンタルも手配。
海外保険にも加入。
何だか次から次へとやることを思い出してもういやになってきました。
そして何より荷造りが全くできてません。
ああ,本当に間に合うのかしら。

ヴァーモント。
学会のホームページに載っていた気候情報によれば日本よりはかなり
涼しげな雰囲気です。最高気温が27度ほど。
蒸し暑い,と書いてましたけど絶対に日本よりマシなはずです。
要旨集を見ると日本人の参加は予想外に少ないらしい。
いい感じです。
わざわざ海外に行って日本人で集まるなんてバカらしいですからね。
ああ,でもボスも参加するんです。当初は一人だと思ってたんですけど。
でもボスは日本での集中講義の関係で行きも帰りも別行動。
飛行ルートそのものが全く違います。
宿舎は二人部屋で,多分知らない人と一緒です。
多分意図しないとボスとは会えない気がします。
ということでほとんど一人旅。
いい感じです。
初日は経由地のボストンで一泊。
ハ大(ハーバード大学の略称,※)を冷やかしてマ工大(マサチューセッツ
工科大学の略称,※)を冷やかして大好きなバーキン(バーガーキング)
に行く予定です。
学会直前にこんなに遊んでいいのかしら。

気が向いたらあちらでも更新します。
無線LANは完備されているようです。
更新されない場合,考えられる要因は,,,
1.気が向かない
2.打ちのめされて殻にこもっている
3.はじけまくってそれどころではない(風林火山館のときのテンション)
言うまでもなく,3.であるべきです。
時差ぼけ君の写真を携えてセンセーショナルにアメリカデビューしてきます。

※ごく局所的な方言なので真似して使うと全く通じず,恥ずかしい思いをします。

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