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2007年9月

2007/09/29

サンマ大使

雨です。
でも久々に清々しい朝を迎えました。
我々の研究室は3号館という建物にありますが,昨夜3号館屋上で
3号館交流サンマ祭りを開催しました。
去年まで隣の研究室にいた敏腕企画係がいなくなってしまったので
私が代わりに幹事をやることになりました。
思った以上にハードな任務でしたが,成功させねばというやりがいと
程よいプレッシャーを感じながらそれなりに楽しみました。
何より,周囲の協力に感謝,感謝。
狭い屋上に50人ほどが集まり築地より仕入れた120匹のサンマは
無事完食。

何より嬉しかったのは,向かいの研究室を離れて一年半になる,
敬愛する先輩が駆けつけてくれたこと。
そのままコアなメンバーで渋谷に繰り出し朝までカラオケ,というのは
至極自然な流れでした。
一年半前に彼女を送り出した夜のことを思い出します。
学園天国,シビれます。

久々の朝帰り,眠いです。
研究室,というか3号館は異様な生臭さを放ちます。
屋上には向き合いたくない現実,木炭の残骸が雨に打たれます。
でも,やってよかった。
今年で3号館を去る私が最後に3号館に託した思いが皆様に少しでも
届いていれば幸いです。

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2007/09/27

青森初上陸

青森は弘前まで学会に行ってきました。
実は青森に足を踏み入れるのは初めてです。
初日の午前中に自分の発表があったこともあり,前日に弘前に
入ることにしました。
久々の口頭発表です。
でもそんなの関係ねえ!
初の青森で遊ばない理由がありません。
朝一番の飛行機で青森空港に到着(8:30AM)。
予約しておいたレンタカーで一路,奥入瀬へ向かいました。

向かいの研究室の美人秘書の方が青森出身(色白で,絵に描いた
ような東北美人)なのですが,学会のちょっと前に奥入瀬のことに
ついて何かいい情報はないかと聞いてみました。
ほんの軽い気持ちでした。
すると後日,なんとその方のお父さんから手紙が送られてきました。
駐車場の場所とかバスの時刻表とかいろいろとネットで調べたものを
プリントしたものです。
しかも利き手の右手を怪我したらしく,左手で書いた震えるような
文字のメモまで添えられていました。
ああ,なんたるご厚意!
いい写真を撮って恩に報いらねばなりません。

いざ奥入瀬についてびっくり!
そうです,先頃の東北の大雨で,奥入瀬は濁流と化してました。
清流を期待してたのに水が茶色いんですよ。がっかり。
まあどうしようもないのであきらめて歩きました。
子ノ口に車を止め,バスで石ヶ戸まで下ります。
そこからまた子ノ口に向かって歩くという黄金コースです。
この日のためにちゃんとNDフィルターも買いました。
もちろん三脚とリモコンスイッチも持参。
とても学会に来たとは思えない,充実の装備です。

濁流ですが,写真を紹介します。
下流から上流に向かって歩いているので少しずつ水がきれいに
なっているのが分かるかと思います。
全てKenko PRO ND8フィルター使用。
ISO 100,F16,絞り優先AE(シャッタースピードは1~4秒程度)。
拡大すると全てゴミのような影が写ってしまっています。
絞り込んだためでしょう。
フィルターの汚れならいいんですけど,センサーの汚れの可能性が
濃厚です。
カメラを買ってから一度もクリーニングしてませんからね。
ちゃんとクリーニングに出そうかと思います。

Crw_9835 Crw_9840 Crw_9846

Crw_9855 Crw_9861 Crw_9862

Crw_9863 Crw_9868 Crw_9871

Crw_9874 Crw_9883 Crw_9890

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2007/09/10

ゴーヤーズよ永遠に

事前にこちらで告知すべきでした。うっかり。
昨日,友達の主宰する劇団の第2回公演を見に行ってきました。

unit-IF第2回公演「TAROT -THE FOOL-」

前回の公演がおもしろかったので今回も期待していました。
そして見事に応えてくれました。
おもしろかった!
前回よりもおもしろかったと思います。
あえて難を言うなら,ちょっと長い。
所々に,ここはカットしたほうがいいかな,というシーンがありました。
そしてもう一つ,最後にもう少しすっきり落として欲しかった。
好みの問題かもしれませんが,終盤にちらっと出てきた二重人格の
話,あれをもう少しうまく使って締めくくってくれれば最高だったかも
しれません。

でも不満はそのぐらいです。
悪口の言いっ放しはフェアではないので,よかった点にもちゃんと
触れておきましょう。
役者は常に舞台上にいて,出番のない場面では家具とかドアとかに
なる,というのが彼らのスタイルです。
特に「電話」と「座いす」が大好きでした。
あと,細かいところですけど水を流したときのトイレの「便器」の顔が
とても好きでした。
細かいネタといえば,ストーリー展開とは全く関係のないところで
フールがイタズラしているのがおもしろかった。
「ものすごく手が長いフール」の小ネタがとても好きでした。
あれって,けっこうみんな見過ごしてるんじゃないかしら?

演出テクニックで最も感動したのが,中盤,主人公が恋人と別れて
不倫相手と楽しい時間を過ごす場面。
映画ではモンタージュと言って,時間経過を表すのによく使われる
技法です。
音楽に合わせて短いシーンをつなぎ合わせて月日の経つ様子を
効果的に表すことができる便利な手法で,一般的によく使われて
います。
映画「ロッキー」でロッキーがトレーニングに励むシーンなんかが
まさにそれです。
それを舞台上でやってのけた演出の妙にはとても感動しました。
私にとっては一番の見所だったかもしれません。

そういう演出の技術なんかも含めて,素人目に見ても前回より
明らかに質が高くなっています。
楽しみながら成長している人たちを見ていると,こちらも嬉しくなると
いうものです。
そして何よりよい刺激,よい励みになります。
エネルギーを分けてもらった気がします。
前回も思いましたが,こういうのを見ると自分もやりたくなります。
映画作りたいです。
構想はたくさんあるんですけどね,時間と金が。。。
金をかけずに作るならやっぱりドキュメントです。
今年度中に必ず作りたいドキュメント映画があるので,とりあえず
それ一本に集中します。

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2007/09/07

ダークマター

普段よく使っている試薬があるのですが,ちょっと構造の違うものが
必要になりました。
少し専門的なことを言うと,脱エステル化した化合物が欲しかった
のです。
試薬を生産しているメーカーに問い合わせたところ,目的の化合物は
取り扱っていないので,自分で作ることにしました。
彼らのホームページに脱エステル化のためのプロトコルが載っていた
のでそのまま真似してやりました。
誰でもできる,ごく簡単な操作です。

特に問題もなくあっさり作業終了。
目的の化合物はピンク色になるはずです。
が,,,見てびっくり!
ピンク色とは程遠い緑褐色,,,というかもうほとんど黒色です。
蛍光色素なので当然蛍光を発するはずです。
つまりは光るはずの物体なのに「黒」。
不可解です。
スペクトルを測定してみた結果,目的の化合物とはかけ離れた蛍光
スペクトルを示してくれました。
そりゃそうでしょう。見た目に明らかに違いますから。
この色で目的通りのスペクトルを示された日には,むしろ分光光度計
の方を疑いますよね。

おかげさまで分光光度計の信頼性を確認できたところで,メーカーに
問い合わせてみました。
担当の人もすぐには分からない様子で,少ししてから折り返し電話が
ありました。
やはりよく分からないので,アメリカの本社に問い合わせてからまた
連絡するとのことでした。
どうやら事は深刻のようです。
このようなケースは初めてだと言われました。
メーカーにも理解できないような物質を作ってしまったようです。
未知の物質!
これで論文書けるかしら,などと馬鹿なことを言ってる場合じゃない。
だって目的の化合物が作れなければ元々書こうとしている論文が
書けませんからね。

アメリカへの問い合わせは時差もあるので翌日になりそうでしたから
自分でも試行錯誤してみました。
そしてついに未知の物質を目的の物質に変化させることに成功!
そんな折,ちょうどメーカーから電話がかかってきました。
結局よく分からん,ということでした。
一応こうやったらうまくできたというのを報告しておきました。
担当の人は相当困惑していたようで,「ご報告ありがとうございます」
と心底安心した様子でした。
いえいえ,つまらぬことでお手数かけましてこちらこそすみませぬ。
Nec_0088a
左:未知の物質
右:目的の物質

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2007/09/05

ガラスの毛

最近,ある実験を試みることにしました。
人工の精子の鞭毛(尻尾)を作るというものです。
精子の形態は種によって様々ですが,例えばウニの場合,鞭毛の
直径は約200ナノメートル(1ナノメートル=1/100万ミリ)です。
今回の実験ではそこまで細くする必要はないのですが,それでも
顕微鏡レベルにまで細いチューブが必要です。
細いガラス管をバーナーで熱して引き伸ばして作ることにしました。

ちょっと試してうまくいかなかったので(ガラスを伸ばす途中で切れて
しまうのです)バーナーやガラス管を散らかしたままその場を離れて
しまいました。ええ,投げ出して逃避したのです。
しばらくして実験台に戻ってみると,細く引き伸ばされたガラス管が
整然と並んでいるではありませんか!
あれ~,寝ている間に小人がやってくれたのかしら??
すると傍らにメモ書きが。
「これは使えそうですか?」
そうです,私がいない間に,出しっ放しにしていた道具を使ってボスが
さらりと作って置いていったのです。
さらりと作って,というのがポイントです。
うまくいかなかった私に対して,なんとも挑発的です。
なんとも彼らしい。

私はこんな挑発を受けて黙っていられる性格ではありません。
その後しばらくガラス細工に没頭し,すぐにボスの作ったガラス管よりも
細いものを作れるようになりました。
平均して10倍ほど細いガラス管を量産できるようになりました。
さらにいろいろ試しているうちにボスより50倍ほど細いガラス管を作る
ことに成功。
外径が1/100ミリ以下。
髪の毛の1/10以下の細さ,と言えば実感がわくでしょうか。
このぐらい細くなるとガラスといえどもふわふわと風になびきます。
うぶ毛のようです。
でも顕微鏡で見るとしっかりと管になっています。
とにかく挑発的なボスに勝ったということで満足。
まあ結局使わないことになったんですけどね。
詳細は省きますが,ガラスの屈折率に完敗したのです。
Glasstube
ガラス管の位相差顕微鏡写真。
A ボスの作品。内径0.093ミリ。髪の毛と同じくらい。
B 私の量産型作品。内径0.011ミリ。
C 自己ベスト。内径0.002ミリ。
D マイクロメーター。一番細かい目盛りが0.01ミリ。

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2007/09/01

鮎の季節から秋刀魚の季節へ

東京は急に涼しくなりました。
少し前の,まだ暑い頃に,向かいの研究室の先輩が鮎を買ってきて
屋上で焼いて食べると言うので参加してきました。
ニュージーランド在住のアメリカ人研究者が遊びに来ていて,彼を
接待するのが目的のようです。
彼はとても温厚で,アメリカ人離れした超聞き取りやすい英語で,
なんとも話しやすい方でした。
私が着ていた「Rastafari」のロゴの入ったTシャツ(某イギリス人に
「日本人がイギリスでそんなの着てたら変だぜ」と言われたことも
あり)を見て「レゲエが好きなのか」という話になりました。
そうやって音楽の話をしているうちに彼がエリッククラプトン好きで
あることが判明し,さらにギターの話になり,楽しい話ができました。

彼は昨日帰国したのですが,その前日の夕方に彼のセミナーが
あったので他研究室なのにあつかましく参加してきました。
セミナーと言っても研究の話ではなく,彼が日本滞在中に旅した
各地で撮った植物の写真を紹介する内容でした。
そこで彼がカメラも好きであることが分かり,セミナー後にちょっと
カメラの話もしました。
ニコン派のようです(「ナイコン」って言ってたけど)。
ある人が言ってましたけど,英会話を上達させるにはやっぱり話の
ネタを豊富に持っていることが大事ですよね。
どうせ会話では文法なんて崩壊しているので,文法を勉強するより
雑学を身につけるほうが効果的だと思います。
そういう意味では小学校で英語を習わせるなんてナンセンスです。
急がば回れ,日本の歴史でも習わせたほうが長い目で見れば
かえって英会話が上達する気がします。

なんだか脱線しましたが,そうそう,最近涼しくなったという話。
もう夏は終わりに近づき秋は目の前という感じです。
そうです,サンマの季節です!
そろそろ3号館交流会を開かねば!
サンマ祭りは二年ぶり,三回目ですね。
いつも通り,早起きして築地に仕入れにいくつもりです。

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