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2007年10月

2007/10/25

クラゲと語る

あるセミナーに参加してきました。
GFPの発見者として名高い(昨年度朝日賞受賞)下村脩氏の講演が
一番の目当てです。
もうけっこうなお歳で,アメリカのウッズホール臨海実験所の研究室を
引き上げた後,アメリカの自宅に研究室を作って悠々と生活している
そうです。
たまたま日本に用事があって,そのついでの講演とのこと。
とても刺激的でおもしろい話が聞けました。

ちなみにGFPとは,以前もちらっと書いたかもしれませんが,緑色に
光るタンパク質です。
オワンクラゲという光るクラゲから発見されました。
タンパク質が光るからといってそれがどうした,って?
実際,発見された当時はそれほど重要性が見出されていたわけでは
ないようです。
近年の遺伝子操作技術の進歩により,GFPのありがたみが認識
されるようになったのです。
実のところ,GFPはアミノ酸だけで構成された発光物質だという珍しい
特徴が重要なのです(他の発光タンパクはアミノ酸以外の発色団を
必要とすることが多い)。
つまり,遺伝子導入により様々な細胞内にGFPを発現させることが
可能なんです。
詳細は省きますが,これはとても画期的で,現在では不可欠な技術
として確立されています。
遺伝子操作技術の進歩とGFPの利用の相乗効果により,医学・生物学
分野の研究が飛躍的に進歩したと言っても過言ではないでしょう。
現に過去十数年の間にGFPを使った論文は数万報あり,現在でも毎日
10報のペースでGFPの関わる論文が発表されています。

下村氏の講演は,彼の半生を振り返るような展開で進められましたが,
要所要所で,「偶然の発見」が出てきます。GFPの発見も含めて。
もちろん毎日を無為に過ごしていたけどたまたまラッキーだった,という
わけではありません。
全て,相当に苦悩を重ねた上での幸運だったようです。
ある発見では,その発見自体よりも「努力してできないことはない」と
実感できたことこそ大きな収穫だったと振り返っていました。
パスツールの言葉だったと思いますが,幸運は準備された者にしか
訪れない,という言葉を思い出します。
神経を尖らせ,挑戦を続けているからこそ幸運にも巡り合えるのです。
とてもよい刺激になりました。

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2007/10/22

羊の皮をかぶった狼

昨夜,ぼんやりテレビを見ていました。
すると日産のゴーン社長とともに現れたのはなんと,,,

NISSAN GT-R!!

東京モーターショーでの公式デビューまでの間はメディアへの露出が
かなり制限されているとのことだったのに,普通にテレビに出てる!
そして,,,
かっこいい!!
ゴーン社長,大好きです。
彼の鶴の一声で復活させたと言われるフェアレディZはものすごく
かっこよかった!
続いて発表されたスカイライン(特にクーペ)にはがっかりしつつも,
今回のNISSAN GT-Rにはただただ感動です。

日産の奇跡の回復を実現させたゴーン社長も近年は苦境に立たされて
いるようですね。
NISSAN GT-Rが起死回生の切り札になるのか,というとそりゃあやっぱ
厳しいでしょう。批判も多いようです。
このご時世に世間が求めているのは時速300km以上でぶっ飛ばせて,
値段は700万円以上,なんて車じゃないですよね。
でもこんなくだらない車(もちろん褒めてるつもりです)を作らせてしまう
ゴーン氏の熱意にはとても共感できます。

ああ,ぜひとも生で見たいな。
行こうかな,東京モーターショー。
やっぱ行ったほうがいいかな。
行くべきですよね。
うん,行こう。
って,そんなひまがないのが実情です。

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2007/10/16

まるっと円満に

昨日廊下を歩いていたら向かいの研究室の後輩(とても謙虚で素直,
どこぞの後輩とは大違い)に声をかけられました。

「先日は,おうどんのおすそ分けをどうもありがとうございます。」

はて,,,暫しフリーズしてしまいました。
何のことやら見当がつかなかったのですが,話を聞いているうちに
理解できてきました。
そういえば先日のちゃんちゃん焼き祭りのときに,鍋もやっていたの
ですが,思ったより料理が多くて最後のうどんをみんなけっこうもて
余してしまっていたのです。
みんななかなか食が進まないもんだから,うどんは水を吸って
ますます食べたくないものへと変貌を遂げていきますよね。
世に言う,悪循環,です。業界で言う,ネガティブフィードバック。
末期にはもはや残飯にしか見えませんでした。
片付けのときに処分されたのだろう,と思ってました。

「夜中に実験してたら差し入れていただいて―」

えっ??食ったの??
あんな残飯のようなもの(というかその時点では本当に残飯)を
どこのバカが差し入れたのだろうか。

「すごくおいしかったです!」

知らぬが仏,あえてその差し入れが届いたいきさつは伏せておく
ことを心に決めました。
満足してもらえたならそれで十分ではないか!

話は急激に変わります。
いつもにやにやしている後輩がいます。
別に本人はいかがわしいことを考えているのではなく,ただただ
そういう顔つきなんです。かわいそうに。
そういう私もいつも眠そうな顔だと言われます。
本気で何かに取り組んでいても「やる気が無さそう」と言われます。
これはこれでかわいそうです。自分で言うのもなんですが。
そして,いつも笑っている友達がいます。
やっぱり「いつも笑っている」とよく言われるらしい。
本人はそれが気に入らないそうです。
「それってバカっぽくない??」
いや,そんなことないと思うけど。
逆に,とてもいいことだと思います。
いつも笑っている人は周りを元気にしてくれるんです。

いつもながら,とりとめもなく書いてしまいました。
この半年間取り組んできた実験をまとめる段階に入り,研究生活が
にわかに慌しくなってきています。
次の実験の構想も出来上がってきて,しかもボスが食いついてきて
とんとん拍子に話がすすんでいるので,ますます忙しくなりそうです。
もちろん合間に遊ぶ用事も盛りだくさん。
なので相変わらず更新を怠け気味になりそうな予感。
書きたいことはいっぱいあるんだけど。
秋の気配が感じられ,ドクター生活が半分(仮)過ぎた今日この頃。

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2007/10/13

まるっ

また祭りです。
サンマ祭りの興奮冷めやらぬまま,後輩たちの誕生日やら就職内定
祝いやらを兼ねて,飲みました。
先輩が以前テレビCMを見てインスパイアされた,ちゃんちゃん焼きが
メインディッシュです。
巨匠の勘で作っているので(もちろん調味料は全て目分量),かなり
怪しげです。
でも予想とは裏腹にとてもうまいちゃんちゃん焼きに仕上がりました。

で,その巨匠が突然ボーリングやりたいと駄々をこねだしました。
言い出したら聞かない人です。
でも,久々にボーリングをやりたいと思っていたところなので,喜んで
付き合いました。
隣の研究室の先生と,かわいい後輩(実は隣の研究室の裏番長)を
連れて四人で夜の渋谷へ!
東京でボーリング場へ行ったのは初めてです。
そもそもボーリングなんて何年ぶりかしら。

スペアで出だしは上々。
三回目ぐらいまではトップでした。
が,どうやら私のときだけ重力場に乱れが生じるようです。
完璧な軌跡をイメージして投げた球はなぜか右の溝に吸い込まれて
いくのです。
そうだ,地球の自転と月の引力を考慮するのを忘れていました。
結局,ふたを開けてみると私は最下位でした。
しかもスコアはまさかの69。70UPすらならず。
何より後輩に負けたのがショックです。やつの得意げな顔といったら!
一応,かつてはアベレージ100以上だったことを負け惜しみに言って
おきます。120UPだって普通に取れてたんだよ。
先生が終電までに帰りたいということで1ゲームだけで終了。

ちなみに今月から飲み会係が交代しました。
先代の飲み会係(シーズン半ばで降板)よりも遥かにいい仕事して
くれました。
使えない先代を更生できないままに中途半端にやめさせるのは私と
しては不本意なのですが,諸事情によりあきらめました。
ともあれ,新しい飲み会係には感謝。これからもよろしく。

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2007/10/11

新潟の記憶

三年目の付き合いになる後輩がいます。
かなり変わったキャラです。
この半年間に15kg増量しました。
出会った頃とはまるで別人です。
基本的に淡いエメラルドグリーンや淡いサーモンピンク,もしくはその他の
淡い色のシャツを着ています。
とにかく変なやつで,お世辞にもかわいいとは言えないのですが,気が
つくと,いつも仲良くしています。

ある日,その後輩も含めて何人かで昼飯を食べに行った帰りのこと。
彼が飲み物を買おうと,キャンパス内の自販機に歩み寄りました。
次の瞬間,

はぁあぁあああ!!!!!!!!!

と,衝撃的なリアクション。
二年前に新潟にウニ取りに行ったときに自販機で発見して彼が絶賛
していた「カルピス・リアルゴールド」があったのです。
文字通りカルピスとリアルゴールドをミックスした飲み物です。
なぜか東京では見当たらなくて年に一度,新潟に行ったときの彼の
数少ない楽しみだったものです。
それがこんな身近なところで販売開始されて嬉しかったらしい。
それより何より普段物静かな彼のリアクションにびっくり。
彼が走っているのを見たとき以来の衝撃です。
ちなみにこの三年間で彼が走っているのを見たのはその一度きり。

最近その影響からか,私も時々カルピス・リアルゴールドを飲んでます。
ところで映画「めがね」,ゆるくてよかったです。
カルピス・リアルゴールドを飲みながら屋上でたそがれるのが最近の
趣味です。
裸眼ですけど。

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2007/10/06

身近なところで快挙!

日本人がイグノーベル化学賞を受賞しましたね。
牛糞からいい香りのするバニリンという化合物を精製したという研究です。
ふ~ん,と思いながらニュースを見ていました。
ちなみに受賞者は私と年齢が同じです。

そしてその夜―
ある友達から興奮気味なメールが届きました。
「仲がいい友人がイグノーベル化学賞とった」
マジで?!
思わず笑ってしまいました。
まさか友達の友達だったとは!
本物のノーベル賞,,,とまではいかないまでも何だか誇らしく思います。

何だかとてもよい刺激が得られました。
ウニの精子の尻尾の中身を一生懸命調べて,数年後には何の研究を
やっているのやらさっぱり分からない,という怪しげな研究者としての
地位を築きつつある私もイグノーベル賞を狙う資格はあるかもしれません。
いやいや,本家のノーベル賞をとってみせます!
根拠のない自信だけはいつもあります。できれば根拠を伴いたい。。。

ところで昨日,テレビでバットマンをやってましたね。
それを見た知人のコメント。
「そういえばコウモリって英語で何だっけ?ウォンバットだっけ?」
イグノーベル賞級の,愛すべきセンスです。


※ちなみにウォンバット(wombat):フクロネズミ目ウォンバット科の哺乳類。

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