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2010/07/19

いろんな意味で負けるな!

第一回から欠かさず観ている劇団unit-IFの公演を今年ももれなく
観てきました。

unit-IF第5回公演「盲目の恋よ 続け」

主宰者が友達だから,というのも観続ける理由ではありますが,
私はおもしろくないものを付き合いのためにわざわざ観に行くような
性格ではありませんので,つまりそれだけおもしろいと思える劇団
なのであります。

聖書の世界観と生物科学の融合,ファンタジーと現実世界の融合。
いかにもunit-IFらしい内容でした。
ただ今回は性的な描写が多く,それだけなら問題ないと思うの
ですが一部いわゆる下ネタで笑いをとろうとするシーンもあって,
これは観る人を選ぶ内容だなどと余計なことを考えてしまって,
世界観に入り込むのに少し時間がかかったのが残念な点でした。

今回のテーマはとてもよかった。
演出も素晴らしかった。
彼らの劇では役者は最初から最後までずっとステージに立っていて,
役のない時は物や背景になったりします。
今回はいつになく役者の数が多い気がしたのですが,ヘビの動き
など(ヘビの胴体をイメージしていると思われる背景の人たち),
なかなかおもしろい演出でした。
どうでもいいけどヘビが「我輩はヘビだ!」と言っているのが変で
ものすごく突っ込みたい衝動に駆られてしまった。
だって人間が「我輩はニンゲンだ!」と言ってるようなもんですよ。
あっ,いや,これはどうでもいい話です。

定番になっているモンタージュ風のトランジションも磨きがかかって
いました。
クライマックスではセリフを畳み込んで一気に盛り上げるというのも
彼らの定番ですが,今回は巧みにオーバーラップを駆使して三つの
シーンをつなげていて,この新鮮な演出には感嘆しました。
盛り上げて,盛り上げて,でもやっぱり難しいのが最後のオチ。
「あっ,やばい,ここで終わりそうだ」というところでやっぱり終わって
しまって,もっとすっきり感が欲しかったのは事実。
欲を言えば二つのストーリーをうまく結び付けた上で終わって
ほしかった。
難しいのだろうけど。

演出家(兼脚本家)が知り合いなだけに,描かれている恋愛の
初々しさがキャラ違いで違和感があるのだけど,素晴らしい描写力
です。
「逃げちゃだめだ!」「逃げて!」のシーンがとても好きです。
こういう恋愛がとても好きなんです。
いやいや,不倫のことじゃないですよ。
でも毎回観ていてこの演出家には浮気願望/浮気癖があるのでは
という疑惑が確信に変わりつつあります。
ゲイ疑惑も含めて。
それから今回,主題ではないけど子を持つということをトピックとして
取り上げていることも興味深かった。
これもキャラ違いです。
歳を重ねて心境の変化でもあったのでしょうか。
そういう時こそそういうタイミングだと思いますが。体験談。
近いうちに電撃報告なんてこともあるのかもしれません。

今回,たぶん打ち込みでしょうけど音楽を自分たちで作っている
のも新しい点でした。
だいたいよかったのですが,途中一曲だけどうしても気になった。
主旋律を確かピアノ風の音で作っていて,それがどうしてもスーパー
とかでかかっている音楽にしか聞こえない。
ボーカル無しで作る前提では,音の構成も少し工夫してほしかった。

気付いたことを書きならべているとずいぶん長くなってしまいました。
若干批判的な文章になっているかもしれませんが,それも愛情です。
毎回成長が感じられるし,毎回おもしろいのも確かです。
今後とも機会があればぜひ皆さんも劇場に足を運んでみてください。
それにしても小山氏,なんだか顔が丸くなってる。
本人も言っていましたが,丸くなってる。
でもホームページではナルシストだ。
何というか,うん,負けるな!

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コメント

ご来場ありがとうございます。
公演終わって、更に丸くならないように、
まずは、そこで精進しようと思います。

投稿: いちよう | 2010/07/20 10:17

ミヤジローみたいになったら後戻りできなくなるよ(笑)

不倫は文化だからいいと思います。

投稿: いぬすけ | 2010/07/20 12:26

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